中耳炎とは、中耳(鼓膜の内側)に雑菌が入り、
炎症を起こす病気です。
症状は耳の痛みや発熱、聞こえが悪くなるなど様々です。

子供がなりやすい病気ですが、
大人でも中耳炎になる可能性は十分にあります。

最近では自然治療できると言われてますが、
本当なのでしょうか…?

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中耳炎の症状とは

目次

中耳炎には大きく分けて7つの種類があり、
それぞれ症状が違ってきます。

まず、一番多い急性中耳炎は、耳の痛み、発熱、耳だれ、
耳が詰まった感じで聞こえにくいことが症状で挙げられます。

中耳炎は子供だけじゃなく大人もなる病気!その症状や自然治療で治るってホント?

 

次に、慢性中耳炎ですが、急性中耳炎が
三ヶ月以上続くことを指します。
症状は急性中耳炎と違い痛みや発熱はほとんどみられませんが、
めまいや聞こえが悪くなる場合があります。

 

反復性中耳炎は、中耳炎を繰り返す子供に起こることで、
発熱、痛み、耳だれを頻繁に繰り返します。

 

滲出性中耳炎ですが、これは急性中耳炎が治った時に、
耳の中の炎症の周囲から組織の液体が滲み出たものが
溜まったままになる状態のことを指します。

発熱や痛みはありませんが、浸出液が耳をふさいだ状態なので
常に耳が詰まった感じで音が聞こえにくく
耳の中で水が流れる音がするといった症状が見られます。

 

 

真珠腫性中耳炎は、鼓膜の一部が内側の骨に陥没している状態で、
内耳で袋状になった鼓膜の一部に耳垢が溜まり、炎症を起こします。

症状は悪臭のするおから状の耳垢が出る、軽度の難聴
(長期化すると重度の難聴に)、顔面麻痺や強い頭痛、発熱です。
慢性中耳炎や、反復性中耳炎の経験者は注意が必要です。

中耳炎 症状

 

先天性真珠腫性中耳炎とは、胎児の時に上皮細胞が耳の中に
紛れてしまい、大きくなっている状態です。
迷い込んだ上皮細胞は、頭の部分に発生します。
多くは耳の骨近くにあります。

 

鼓膜の内側にあるクローズ型は症状がなく、急性中耳炎で診察して
初めて発見される場合がほとんどです。

オープン型は判断が難しく、難聴の症状が出て検査をして
初めて分かるケースが多く、また良性腫瘍など似ている病状が
耳の辺りにできている場合もあります。

 

最後は、航空性中耳炎です。
飛行機に乗っていると、耳鳴りがしたり、
時には耳が痛くなったりといった症状が現れる場合があります。

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一時的なもので、また唾を飲み込んだりあくびをしたりすると
治る場合がありますが、なかなか耳が閉塞した感覚が
治らなかったり、耳の痛みがひどい場合は
アレルギー体質も考えられます。

 

飛行機に乗っていると耳の異常が耐えられないという方は、
中耳炎で使われる消炎鎮痛剤や抗生物質を処方してもらいます。

どのケースでも言えることは、耳が聞こえにくくなった、耳が痛い、
耳垂れがひどいと感じるようになったら耳鼻科を受診することです。

 

 

 

 

大人と子供の中耳炎の違いは

中耳炎は、基本的に子供がなりやすいと言われています。
子供の耳はまだ平坦で雑菌がたまりやすく、
炎症になりやすいのが理由です。

 

子供の中には、中耳炎を繰り返す子供も少なくありませんが、
子供は痛みや発熱などがあっても、ほとんどは自覚症状を訴えません。

 

機嫌が悪い、耳を気にしている、呼びかけても振り向かない、
などのサインを見逃さないことも大切です。

 

中耳炎 自然治療

 

中耳炎は子供特有の病気と思われがちですが、
大人も中耳炎に罹ります。

大人の耳の構造は、子供に比べて中耳炎になりくくなっていますが、
喉からバイキンが逆流して中耳炎になってしまうケースがあります。

 

疲れていたり、別の病気に罹ってしまい抵抗力が落ちてしまった、
またダイビング、鼻のかみすぎでも中耳炎に罹ってしまいます。

 

大人の中耳炎は、子供に比べて痛みはひどく、
初期は眠れないほどの強烈な痛みを伴います。
耳だれが自然に出てしまえば、熱や痛みは軽減される場合が
ありますが、耳垂れが出ても出なくても早めの受診をお勧めします。

 

 

 

 

中耳炎は自然治療するのか

中耳炎の治療法は、基本的には消炎鎮痛剤と抗生剤の処方ですが、
それでも効き目が弱い場合は坐薬や抗生剤の
追加注射を行う場合があります。

 

また、耳だれが出ていない場合は鼓膜を切開して
耳だれを出す場合があります。

 

ですが、最近ではこれらの治療法はほとんどが効果がなく、
自然治療することがわかっており、耳鼻科での中耳炎
治療方針が見直される傾向にあります。

 

中耳炎 大人 子供

先述したように、中耳炎は大人でも子供でも激しい痛みを伴います。
治るのが早いか遅いかよりも、この痛みを
なんとかしてもらいたいのが本音です。

 

見直されている治療法とは、まさに痛み止めだけを処方し、
様子を見る。痛みを軽減させ、あとは自然治癒力に
任せるという方針です。

もし、(子供の場合がほとんどですが)その人の免疫力だけでは
太刀打ち出来ない場合にのみ抗生剤を処方されます。

 

中耳炎を悪化させると難聴になってしまうのではないかと
心配する人の少なくありませんが、
急性中耳炎の場合は難聴になる心配はないそうです。

 

ですが、中耳炎らしき症状が出ても
放っておいて良いということはありません。
もしかすると、急性中耳炎ではない病気の可能性もありますので、
発熱や耳が痛い、耳だれがひどい場合は耳鼻科を受診しましょう。

 

そこで、自然治療を行うかどうかの判断を
専門医と相談するのも良いでしょう。

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